再び消防団へ

私は現役の消防団員です。

“現在”の消防団へは自ら入団を希望して団員になりました。自ら志願したことについて「何でわざわざ・・・」とか「変わってるね」とか「変態!」とか、たまに「偉い!」とかいろんな反応をいただきます。

実は、消防団への入団は二度目で、実に15年ぶりです。

一度目は、生まれ育った故郷で20代の若い頃に入団しました。生まれ故郷は西日本某県の過疎地で、若者はもれなく消防団への入団を強く勧誘されます。そんな私へも、二十歳前からお声が掛かっておりましたが、会社員であることを理由にに断っていました。しかしその後、起業し個人事業を営む事になってからは断る理由もなくなり、強制的ってほどではないのですが言われるままに入団しました。

自宅兼職場が消防機庫(地域によっては屯所とか詰所とか)から近かったこともあり、入団3年目からは機関員に任命され、主に消防自動車(ポンプ積載車)の運転や火災現場でのポンプ操作をメインに活動していました。そして時には筒先員として最前線で消火活動を行ったこともあります。

指揮者として小型ポンプ操法の選手になったこともあります。

その消防団には、約5年ほど在籍していました。

そして今回は大都会東京の消防団へ。早いもので15年の月日が流れてしまいました。

そんな私がなぜ、再び消防団へ入団したのか・・・。

消防団って何?

ところでみなさんは消防団に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか?

インターネットで消防団について調べると、ネガティブなイメージで捉えられている方が多いなぁ、と感じます。

消防団の実態を知らずに根拠のない口コミや悪評を信じている人もいるようで、不良団体とか酒飲みの集まりだとか・・・ただ、一部そのような消防団が存在することは否定しませんが(^_^;)

さらに近年では、消防署や消防本部などの常備消防の充実を理由に、都市部では消防団は不要だと考える人もいます。

そもそも消防団について正しく理解している人がどれだけいるのか疑問に思います。

消防組織法の第9条では、”市町村は、その消防事務を処理するため、次に掲げる機関の全部又は一部を設けなければならない”と定め、その消防機関は、1.消防本部、2.消防署、3.消防団と規定されています。常備消防である消防本部・消防署と非常備消防の消防団との間には優劣や上下関係はなく、同等・並列の消防機関です。

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また、第6条では「市町村はその区域における消防を十分に果たす責任を有する」と規定されていて、消防機関の管理は市町村単位です。そして、これらの機関は、以下のような役割を果たします。

消防本部・消防署
消防事務に従事する専門職員(消防吏員)を擁する常設の消防機関です。消防本部は、市町村の消防事務を統括する機関で、人事、予算、消防の企画立案等の事務を行います。
一方消防署は、消防活動の第1線の活動部隊としての役割を果たし、火災、災害及び救急救助活動に出動するとともに、火災予防活動に従事します。

消防団
消防団は、地域の有志で組織されています。ボランティア的な性格が強い組織ですが、市町村の公的な消防機関です。消防本部・消防署と協力して火災や災害、人命救助に出動するとともに、火災予防などの啓発活動等を行います。

消防団や団員について、もう少し詳しく見ていきます。

消防団員の身分と権限
消防団員は、職業として消防事務に従事する消防吏員と違い、普段は農業や自営業、会社員などそれぞれ職業に従事している一般市民ですが、火災や災害発生時、訓練時、災害警戒時等には、特別職の地方公務員として活動します。

また、消防団の活動すべてにおいて集団・組織・チームで事に当たることが求められます。そのため厳正な規律と秩序を維持しながら活動しています。さらに、消防団員は災害や火災現場において、現場付近の人たちを延焼防止や人命救助等の作業補助に従事させる事ができるなど、災害現場では法律に基づき一定の権限が与えられています。

消防団の活動
消防組織法の第1条に「消防は、その施設及び人員を活用して、国民の生命、身体及び財産を火災から保護するとともに、水火災又は地震等の災害を防除し、及びこれらの災害による被害を軽減するほか、災害等による傷病者の搬送を適切に行うことを任務とする」と明示されています。この任務を遂行することが消防団と消防団員の崇高な使命なのです。

消防団の活動範囲は、火災の鎮圧はもとより地震、風水害など大規模災害時の救急救助、避難誘導、警戒等に関する業務など消防吏員と同じく多岐にわたっています。また、平常時には、訓練に加えて地域住民への啓発・広報活動、防火指導、救命指導などに従事します。

消防団員は、消防団長の指揮命令の下、消防活動に従事します。実態としては、消防署の補助的な役割の側面もありますが、消防本部・消防署と同じ立場で地域住民の生命と財産を守ることを目的に「自分たちのまちは自分たちで守る」という思いで日々活動されている方がほとんどだと思います。私もそんな思いを抱いている一般市民です。

消防団のイメージ

消防団についてある程度ご理解いただけましたでしょうか?

当ブログをご覧いただいた方々の消防団に対するネガティブなイメージが少しでも払拭できれば嬉しいのですが・・・

そんな私も実は消防団に対して良いイメージは持っていませんでしたし、何より夜間や土日などプライベートの時間を犠牲にすることに強い抵抗感がありました。

都市部でもそうなのかもしれませんが、田舎で地元の人を相手に個人事業を営んでいると町内などの地域コミュニティに利害関係者がたくさん存在します。その利害関係者から入団のお誘いがあると、事業への影響を考えて入団せざるを得なくなります。正直、私もこのことがあったので入団したと言っても過言ではありません。

当時、同年代で消防団へ入団していたのは、ほとんどが自営業者で、会社勤めをしながら消防団に入っていたのは、実家が自営業だとか親が消防団員だったから、という人たちばかりで自分の意思に関係なく入団している人が多かったように思います。

そして、消防団のイメージといえばお酒と酒席での乱痴気騒ぎでしょうか。「訓練と称して集まって呑んでるだけ」とか「研修という名の温泉旅行でコンパニオンを呼んでの・・・」など、一部都市伝説じゃないのか?という内容もありますが、遠からず当たってるような気がする部分もあるかもしれません。ただ、ほんの一握りの人がそうであって、全体的にはまじめにやってるんですけどね。

でも、こういうのって消防団に限らず商工会だとか青年会とかでも同じような光景を目にしたことがあると思うのですが、なぜか消防団への風当たりは強いですね。まぁ活動中限定とはいえ特別職の地方公務員ですし、税金で組織が運営されているのですから、厳しい目で見られるのは当たり前なんですけどね。

ただ、幸いなことに過去に所属していた消防団も今の消防団も、そんなことは一切当てはまらない非常に健全な消防団です。特に最近はそういう時代でもないですし、昔の感覚から抜け出せない団員や消防団は淘汰されていくのではないでしょうか。

各消防団本部はもちろんのことながら、総務省や市町村には、そのあたりの悪いイメージの払拭に努めてほしいと思います。

 

次回へ続く・・・


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