消防団はボランティア団体ではありません

消防団とボランティア団体を混同している人はいませんか?有志で組織されているという意味ではボランティアと捕らえられなくもないですが、消防団は市町村が設置する公的な消防機関です。その他にもボランティアとは明確に異なる点があります。

消防団および消防団員は市町村の条例に従い活動します。私は東京都民ですので東京都が定める「特別区の消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例」に従わなければなりません。

条例の第8条では「消防団員は、召集の命によって出動服務するものとする。召集の命を受けない場合であっても、水火災又は非常災害の発生を知ったときは、予め指定するところに従い出動服務しなければならない」と定められています。

例えば、災害発生時にボランティアは被災現場へ「行かない」もしくは、自ら被災した場合には「避難する」事が選択できます。でも、消防団員は出動し消火活動や救命活動に服務する義務があるのです。まぁ、実際には出動しない(できない)団員は少なからずいると思いますが・・・

消防団は消防本部や消防署と同様の公的な消防機関ですから、自分たちが被災者であっても活動できる限りは、消防吏員や救急隊員と同じように消火活動や救命活動・応急手当を行う義務と使命があります。ここがボランティアとは決定的に違うところです。

でも、巨大地震による大震災となると消防機関や自衛隊、警察などの公的機関だけでは対応しきれないことがあるため、そんなときにはボランティアの方の協力が必要になってきます。東京消防庁でも、事前登録制の「災害時支援ボランティア」を募集しています。

そんなボランティアの不要論を唱える声が一部あるようですが、必要としている人がいれば必要だし、被災者や被災地域から必要が無いということであればそういうことでしょうし、要は被災者・被災地域を中心に考えればいいことであって、不要論そのものがナンセンスなんじゃないかと個人的には思います。ただ、ボランティア団体には厳格な規律や指揮命令系統がはっきりしないこともあって、いろんな問題が起きてしまうのではないでしょうか。

防災士という資格

ところで、私は「防災士」という資格を取得しています。

「防災士」とは、特定非営利活動法人 日本防災士機構が「”自助” ”共助” ”協働” を原則として、社会の様々な場で防災力を高める活動が期待され、そのための十分な意識と一定の知識・技能を修得したことを、日本防災士機構が認証した人」と定義していますが、公的資格ではなく、あくまでもNPOが認定する私的資格です。

防災士になるには(手順と手続きについて)

防災士になるための手順は、通常、次の通りです。

  1. 日本防災士機構が認証した研修機関が実施する「特設会場において専門家講師の講義による12講座(1講座60分以上)以上の受講」及び「研修レポート等」の提出による研修カリキュラムを履修して「履修証明」を取得すること。
  2. 前項研修講座の履修証明を取得した者は、日本防災士機構が実施する「防災士資格取得試験」を受験し、合格すること。(受験料=3,000円)
  3. 全国の自治体、地域消防署、日本赤十字社等の公的機関、またはそれに準ずる団体が主催する「救急救命講習」を受け、その修了証を取得すること。 (なお、前項研修講座に救急救命講習が含まれている場合は、講習により修了証が取得出来ます。)
  4. 上記3項目の証明書を取得することにより、日本防災士機構への「防災士認証登録申請」を行うことが出来ます。(申請料=5,000円)

引用元:日本防災士機構ホームページ

この手順の1については、日本防災士機構が指定する研修機関にて、有償の研修を受講しなくてはなりません。

その研修の内容とは、事前に送られてくるテキストで自己学習し、レポート等で理解度80%以上の履修を証明します。その後、研修会場での集合研修を2日間受講するというものです。私が申し込んだ研修機関では、集合研修の1ヶ月前にテキストが送られてきて、テキストを読んで自己学習しながら、各章ごとにeラーニングシステムにて確認テストを行い、履修を証明するという方法でした。

ちなみにこの研修の受講費用は、研修機関によって多少差がありますが、私が受講した研修機関の金額はなんと55,080円也!

でも、受講当日は100名以上の受講者がいて、大変盛況でした。

「防災士」を取得して感じたことですが、公的資格ではなくNPOが認定する私的資格なので、何かの権限が与えられるわけではなく、取得しただけでは何もできない資格だった、ということです。

ただし、研修受講の過程で自己学習に使用するテキストは、学習時点における日本国内の過去の様々な災害と、それらに関連する法令や行政の対応をはじめ、個人レベルから職場や地域で必要となる防災知識が網羅的に記述されているので大変勉強になります。また、集合研修には普通救命講習もセットになっていて大変有意義でした。

ただ、いかんせん受講料が高額です!

私の場合は、会社指示による受講でしたので費用のことはあまり気になりませんでしたが、個人レベルで受講するには、ちと金額が高いんじゃないかと・・・

さらに「防災士」としてすでに資格を取得された諸先輩方と共に活動するためには、「特定非営利活動法人 日本防災士会」に入会せねばならんとか、しかも会費を払って。

ただ、自主防災組織を立ち上げたり、自治会・町内会や消防機関と連携して防災訓練をしたりと、アクティブに活動しておられる方もたくさんいて、「防災士」を否定したり批判するつもりは一切ありませんが、世の中的に決して知名度が高いとはいえない資格ということと、私の住んでいる地元周辺では、いったいどこで、だれが、どんな活動をしているのかも見えない「防災士」では、私の考える地域防災への貢献は難しいんじゃないかと。

だったら、町内会にある防災部に参加したり、地元の市民消火隊への協力のほうが地域防災へ貢献できるんじゃないだろうか?と考えてみたりもしました。

 

次回へ続く・・・


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