消防団の活動とは

遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。

早いもので、年が明けて10日が経とうとしています。

この年末は、年末特別警戒へ出動してきました。徒歩での警戒活動は都会ならではですね。年末年始と我が分団の管内では火災の発生もなく、平和な年末年始を過ごすことができました。

ところで、火災が発生してから鎮火するまでのことについて、ほとんどの人が「消防署から消防車が出動して、消防士が消すんでしょ?」と思っているのではないでしょうか。間違っていませんが、正解でもありません。

地域によって多少の違いがあることをあらかじめお断りしておきますが、火災で119番へ電話すると主に消防本部の司令室が通報を受け、その通報内容をシステムに入力します。その通報内容をもとに災害地点を特定し、システムにより災害現場の管轄消防署や隣接消防署などの災害地点から近い順に必要な消防車両を選び出し出場させます。

一方、消防団には消防署から無線や電話などで火災発生の連絡が複数の特定の団員に入ります(私の所属する団では、分団長と副分団長に連絡がきます)。その後、連絡網を通じて各団員に連絡が来るようになっています。また、消防署へ問い合わせることで情報を入手することもできます。地域によっては防災無線で放送されるところもあるようですね。

連絡を受けた各団員は、出場可能であれば活動服に着替え、防火衣(地域によっては法被)や保安帽、長靴など必要な装備を持って分団詰所(屯所・機庫)へ集合し、一定の人数が集合するとポンプ積載車で出場します。一定の人数とは、消防団の消防車両に積載している小型ポンプの積み卸しや、消火活動を行う筒先員、機関員(ポンプ操作)、ホース延長担当などの合わせて3~4名です。ただし、自治体や消防車両がポンプ車の場合は、事情が異なるかもしれません。なお、詰所への到着が遅れた場合や、すぐに出場できない団員は自家用車や自転車などを利用して自力で災害現場へ向かうことになります。

消防署の消火隊が先に到着し、すでに消火活動を行っている場合には、消防団は消火活動と合わせて後方支援や交通整理など消火以外の活動に回りますが、消防団の到着のほうが早ければ、当然ながら消防団員が消火活動を開始します。

消火活動以外にも様々な事を行います

後方支援

山林火災など水利の状況が悪い場所では、消防団の各分団が連携し、署のポンプ車に中継送水することがあります。また、署のポンプ車が消火栓ではなく防火水槽等の水の量に限りがある水利で消火活動を行う場合、防火水槽等に水を補給したり、鎮火後に水利に水を補給する作業を行います。

交通整理

災害現場には多くの消防車両が集まります。そのため、消防団は現場周辺の交通整理を行い、消火活動による交通の乱れを最小限に抑えます。また、近隣住民や通行人が見物しに来ることもあるため、野次馬整理や警察と協力しながらの規制線張りも行うことがあります。

避難誘導

火災や災害の規模によっては、近隣建物等への二次被害も想定されます。そのような場合、消防団員は周辺住民の避難誘導に当たります。

現場監視

署の消火隊は、鎮火すると次の出場に備えるため撤収しますが、災害現場の状況によっては、鎮火後に再び発火することもあります。消防団は、再発火防止のための残火処理や再発火した場合にすぐに対応できるように、昼夜を問わず長時間にわたって災害現場の監視にあたることもあります。

このように、発火から鎮火まで、消防署と消防団が連携して一連の消火活動が行われます。

平成25年度版消防白書によると、平成24年中における全国の消防職団員の火災出場は、回数が消防職員49,289回、消防団員34,991回、延べ人数がそれぞれ、878,200人と925,359人となっています。

このことから消防団の役割は非常に大きく、特に常備消防の充実度があまり高くない地域については、消火活動だけを切り出してみても、消防団への依存度が高いと言えるのでないでしょうか。

さらに白書には次のようにも記されています。

平成24年中における全国の消防職団員(消防職員及び消防団員)の出動状況をみると、火災等(火災、救助活動、風水害等の災害、捜索、誤報等及びその他をいう。)への出動回数は106万8,127回で、出動延人員は781万8,611人である。また、1日平均にすると2,926回、29.5秒に1回の割合で出動したことになる。このうち、消防団員の火災等への出動回数は19万7,390回、出動延人員は268万454人となっている

引用元:総務省 消防庁 平成25年度版 消防白書

消防団は火災などの災害発生時はもちろんのこと、日常的な訓練、防災・防火の啓発活動、救命講習・応急手当普及など多種多様な活動を行っているのです。

 

消防団に入ったその訳

さて、このタイトル「消防団に入ったその訳」は、今回が最終回です。最終回ですから“その訳”を書かなければいけませんね(^_^;)

その訳とは

自分たちのことは自分たちで守る

ためです。

“自分たち”には、家族はもちろん近所の方や地域の方を含みます。

近年、地震や風水害、火山活動などの自然災害が多発しています。とくに広域自然災害では、その地域の消防署や警察署も被災します。

どんなに常備消防が充実していても、道路などのインフラが寸断されれば救助は望めません。「災害が起きても自分だけは大丈夫」「救急隊が救助に来てくれる」と考えるのは大きな間違いだとは思いませんか?

そんなときは、自分と家族、そして地域住民同士で助け合うしかないのです。

消防団は地域住民によって構成された組織であり、周辺の状況や近隣住民の家族構成など、地域の実情に明るいのが大きな強みであり、なにより日常的な訓練や各種活動において培われた災害や救命に対応できる技術や知識を有しています。それゆえ、災害による被害を最小限に抑えるために欠かすことのできない存在だと言えます。

今さら年齢的にも消防士にはなれませんが、「地域住民の生命や財産を守り、時として人を助ける」ことができ、高い使命感と正義感を持って活動できることを誇りに感じることも消防団に入った理由かもしれません。


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